2015年の電子書籍化率は18%?

明暗を分けた電子書籍と紙書籍

「2015年の電子書籍の市場規模は1,600億円、電子雑誌290億円の合計1,890億円で、電子書籍市場は26%成長する」という株式会社インプレスの見通しについて、「電子書籍の市場規模」で紹介しました。

一方、「今年の出版物販売額、落ち込み最大に」という産経新聞の記事によると、「書籍の推定販売額は前年比約1.9%減の7,400億円、雑誌の推定販売額は前年比約8.2%減の7,800億円、両者を合わせた販売額では、前年比約5%減の1兆5200億円程度」になる見込みだそうです。電子書籍が大きく伸びる一方で、雑誌を中心とする紙出版物の売上減少傾向に歯止めがかからないようです。

電子書籍化率

次のグラフは「日本は電子書籍の「後進国」なのか?–米国との差を「刊行点数」から推定」という記事に掲載されているものです。(クリックすると、オリジナルの拡大画像に飛びます)

総合書籍市場規模(紙+電子)

出所:「日本は電子書籍の「後進国」なのか?–米国との差を「刊行点数」から推定」

この記事では、電子書籍率を独自に算出しています。電子書籍化率は、「出版科学研究所が毎年発表している書籍の推定売上金額(小売価格ベース)とインプレス総合研究所発表の電子書籍の推定売上金額(小売価格ベース)を合わせた(出所:同記事)」ものを「総合書籍市場規模」と呼び、総合書籍市場規模における電子書籍の推定売上金額の割合を求めるという方法で算出されています。ちなみに、2013年の電子書籍化率を10.7%と推定しています。

2014年の電子書籍化率は14%

2014年の数値はどうなるでしょうか。2014年の電子書籍の推定売上金額は1,266億円(株式会社インプレス調べ)、書籍の推定売上金額は7,544億円(出版科学研究所調べ)ですので、総合書籍市場規模は8,810億円となります。この結果、2014年の電子書籍化率は約14.4%です。2013年からは3.7ポイントも伸びています。

2015年の電子書籍化率は18%?

同じようにして2015年の予測シェアを算出してみましょう。電子書籍の予測市場規模1,600億円に、書籍の見込み販売額7,400億円を加えると、2015年の予測総合書籍市場規模は約9,000億円になります。これに占める電子書籍の割合は、約17.8%になります。2014年比較で3.4ポイントの上昇となります。

電子書籍の先進国であるアメリカにおける電子書籍の割合は20数パーセントと言われていますから、2015年はその数字にかなり近づいたと言えます。

2016年は電子書籍マーケットのさらなる拡大が見込まれます。先行者利益を得るのであれば、ぎりぎりの参入タイミングになるのではないでしょか。もし、今年電子書籍出版にチャレンジしようとお考えでしたら、ぜひ当社にご相談ください。

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