わたしは中小企業診断士という資格以外に、エストリビューターという資格を持っています。中小企業診断士という資格も、弁護士や税理士という資格に比べると、いささかマイナーではありますが、仕事に役立っている資格ランキングの第1位、今後取りたい資格の第3位(日本経済新聞)と、なかなかな人気の国家資格です。
中小企業診断士の役割は、経営戦略、経営組織、事業計画、マーケティング、資金調達等の立案・実施のサポートや起業や新規事業開発のサポートです。「小さな会社のかかりつけ医」のようなイメージでしょうか。身近にあって経営について何でも気軽に相談できる。そのような役割を担っていると思います。
では、エストリビューターという資格はどのようなものでしょうか。
エストリビューター(estributor)という言葉は、 ジョセフ・アンドリュー・コンラス氏(J.A. Konrath)が2009年に提唱しました。ebook(電子書籍)とdistributor(配布)というふたつの言葉を掛け合わせた造語です。いくつかの言葉を組み合わせて作られた言葉は、かばん語ともいいますね。
電子書籍の「編集者」兼「作家エージェント」兼「流通業者」の役割を併せ持つ電子書籍の万能代理人とコンラス氏は、エストリビューターを定義しました。
日本では、一般社団法人日本電子出版作家協会(EWA)が2011年からエストリビュータービジネスを開始しています。EWAでは、日本の出版業界の実情に合わせて、エストリビューターを次のように定義しています。
総合電子出版代理人。クライアントの電子出版にかかわる企画・編集・製本・マーケティングを総合的に支援し、最高の電子出版を実現する者。
つまり、もしあなたがご自身や会社や自社製品・サービスについて、それを本で紹介したいお考えだとしましょう。そこで、わたしが、あなたの「考え方」や「ノウハウ」を読者に伝え、結果としてあなたの本業の業績を向上させるお手伝いをする。これがエストリビューターです。
【2015年12月19日追記】
エストリビューターという仕事の全体像を解説した本が出版されました。著者は、一般社団法人日本電子出版作家協会(EWA) 代表理事である細田朋希氏です。
当社はEWA公認のもと技術支援を受け、電子出版支援活動をしています。日本において最高レベルの電子出版支援を提供させていただきます。本を書いて本業を向上させることにご興味がありましたら、ぜひ、電子書籍出版個別相談会にご参加ください。