わたしは大学卒業後、起業家として教育ビジネスにチャレンジしました。1985年のことです。教育におけるコンピューターの利用に興味があり、開業資金をつぎ込みNECのPC-9801Eというパーソナルコンピューターを導入して、ビジネスをスタートしました。1989年には、有限会社教育工学研究所(現強み経営コンサルティング有限会社)を設立しました。「コンピューターの教育利用」という経営理念を込めて「教育工学」という社名にしたのです。この会社では、短大や看護学校受験予備校、小中高生対象の個別指導塾を運営してきました。
この頃、船井総合研究所の船井幸雄先生のセミナーや勉強会に数多く参加して、学ばせていただきました。中には「直感力研究会」という、今振り返ってもとても興味深い勉強会もありました。勉強会で一緒に学ばせていただいた皆さまは人間性の高い素晴らしい方々ばかりで、たくさんの刺激をいただいたことを懐かしく思い出します。
2002年に中小企業診断士の資格を取得後は、起業家・経営者の経験をベースに、経営コンサルティングに従事してきました。正確にカウントしているわけではありませんが、500社以上の経営者の方とお目にかかり、経営に関するアドバイスをしてきています。また、2007年からはおおさか地域創造ファンド豊能地域支援事業にコーディネーターとして従事し、40以上の新規事業の立ち上げを支援しています。
こうした経験を通じて、かつて船井先生が常々おっしゃっていた「長所伸展」と「挑戦一番」ということに改めて着目したのです。「長所=強み」です。新規事業の立ち上げは、なかなか成功しにくいと言われています。わたしが担当したおおさか地域創造ファンドで補助金支給した50数社の取り組みも全てがうまくいったわけではありません。しかし、中にはとても成功して、会社の新たな柱に育っている会社もあります。こうした成功事例に共通しているのは、自社の強みをしっかり認識し、それをひたすら磨いていることです。
そこで、かつて船井先生に教えていただいた「長所伸展」と「挑戦一番」を踏まえて、「強みを伸ばして一番になる経営」を「強み経営」と名付けました。どんな会社にもその会社固有の強みがあり、これこそがその会社が持続的な競争優位性の源泉です。強みを伸ばすことの重要性は企業規模に関係はありませんが、小さな会社ほど即効性がありインパクトが大きいです。そこで、小さな会社に「強み経営」を知ってもらい、大きく飛躍していただく取り組みをスタートするこにしました。社名も「強み経営コンサルティング有限会社」と改めました。
1985年に大学卒業と同時に起業してから30年目のことです。この間、さまざまな成功と失敗を経験してきましたが、多くの先輩や同業の皆さまのご支援を賜り、今日まで経営を続けてくることができました。次の30年がわたしに残されているかはわかりませんが、船井先生をはじめ、多くの経営者の皆さまから学ばせていただたことを「強み経営」という言葉に集約して、クライアント様が「強みを伸ばして一番」になっていただけるよう、その経営を全力でサポートさせていただきます。
2015年11月
強み経営コンサルティング有限会社
代表取締役
中小企業診断士
経営革新等認定支援機関
梅原 清宏
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