外貨を稼ぐ

おおさか地域創造ファンドは、地域活性化施策のひとつです。私が担当する地域支援事業は、「活力とにぎわいあふれる地域づくり」を目標に実施しています。この地域活性化に関して、しばしば言及されるのが、「地産地消」ですね。

「フードマイレージ(food mileage:食料の輸送距離)を見直そう」との機運も高まり、地域の食材を地域で調理し地域で食べるという事業に多くの方が取り組んでいらっしゃいます。

山口食品のわら納豆

商品イメージ

たとえば、2010(平成21)年度に採択された、山口食品さんの「地場産ダイズ・地場資源及び地元ブランドによる納豆の製造」事業は、豊能町や能勢町で栽培・収穫したダイズを原料に、おいしい納豆をつくり、それを地元のスーパー・食料品店で販売し、地元の方や観光で訪問された方に買って頂こうという計画です。

初年度は、地元豊能町の農家さんにダイズを委託栽培していただき、二種類の納豆の試作にチャレンジしました。課題はいろいろありますが、地元産ならではの特徴あるおいしい納豆ができそうです。

こうした取り組みが大切であるのはもちろんですが、地元のお金が地元で回っているだけでは弱い。やはり、「外貨」を稼ぐ必要があります。大阪府は四国や山陰地方からみれば、大都会ではありますが、東京圏に比べると、やはり「ビッグな一地方」といわざるを得ません。

ということで、ファンド採択事業者の皆様の多くが、助成金を活用して東京の展示会に度々出展し、販路を広げようと努力されています。東京圏の消費者に買っていただき、「外貨」を稼ぐ。それを豊能地域に再投資して、新たな付加価値を生み、また東京圏で「外貨」を稼ぐ。こうした善循環が必要です。

さらに、トミヅル工業さんのように、海外市場をターゲットに、ホンモノの「外貨」獲得に向けて戦略立案されている方もあります。さて、ここからが、本題です(長い、前フリ)

「世界市場へインターネットで進出!国際eコマース セミナー」が経済産業省の委託事業として、全国で開催されます。大阪は、3月9日(火)に大阪商工会議所です。主な内容は、「国際eコマースで知っておくべき法的リスク」、「インターネットで始める、中小企業の海外販路開拓」など、興味深いものです。

外貨を稼ぐぞ」という意欲的な方、ぜひお申し込みになっていはいかがですか。また、「新規事業で外貨を稼ぐ」ということであれば、その事業計画を立案して助成金公募にもチャレンジしてみてください。