わたしは小さい頃から本好きでした。そしていつかは自分の本を出したいと思っていました。でも、その夢はなかなか叶いませんでした。「本を出したい」「著者になりたい」という自分の気持ちがそこまで強くなかったのだろうと思います。
長い文章が書けない、というわけでもないと思います。社会人大学院の修士論文は「量で勝負」とばかり、13万2千字書いています。しかも、実質3ヵ月くらいで書き上げています。当然、中味はありませんが・・・
書こうとすれば書けるのですが、問題は、書くモチベーションが低い、ということです。
わたしの書いた文章が商業出版された例がないことはないです。本の中に、わたしの名前が書いてあるものは、少なくとも2冊あります。いずれも、現時点ではAmazonで販売されています。
1冊は社会人大学院から執筆のお誘いをいただいたものです。本のタイトルは「創造の場と都市再生」です。出版社は晃洋書房さんです。大学院の先生方と大学院生合わせて22名による著書です。全体で220ページありますが、わたしが執筆したのはその内のわずか5ページです。しかし、これは商業出版なので、本が手元に届いたときは、とてもうれしかったです。自慢げに家族に見せたものです。今も大切に手元にとってあります。
ところで、国内で発行されたすべての出版物は、国立国会図書館に納入することが義務づけられています。これを献本制度といいます。この本も国会図書館に入っているか調べてみました。ありました!当然かも知れませんが、国会図書館で蔵書検索すると見つかります。ところが、著者が「大阪市立大学大学院創造都市研究科 編」となっているために、わたしの名前は出てこないのです。悲しい。
さて、もう1冊はある学会関係者からご依頼をうけたものです。こちらは「ものづくりに役立つ経営工学の事典」というタイトルです。出版社は朝倉書店さんです。この事典の「ビジネス特許」という項目を執筆させていただきました。こちらも執筆者には大学の先生方がずらっと並んでいますので、わたしなどが執筆するのは恐れ多かったのですが、無謀にもお引き受けした次第です。
間違いがあってはいけない。これはどの書籍でも当たり前のことですが、事典ということで、内容にはとても気をつかい、知的財産権に詳しい知り合いの弁護士に頼んで、内容をチェックしていただきました。こちらの本は、定価がなんと8,856円です。一般の方が購入するのは難しいですね。この本も国会図書館に収められています。しかし著者は「日本経営工学会 編」です。こちらにもわたしの名前は出てきません。しかし、辞典を執筆させていただけるなど、滅多にないことでしょうから、お声がけいただいた方には、本当に感謝しいます。
周りの方のおかげでこのようにわたしにも商業出版物に執筆する機会を与えていただいたことがあります。しかし単著はまだ一冊もありません。今回出版した『採択される補助金申請書の書き方(強み経営シリーズ1): 小さな会社の補助金活用法』という本は、わたしの単著です。表紙デザインをお願いしたデザイナーさんが3案作ってくださったのですが、自分の顔写真入りのものがあったので、それを選ばせていただきました。
「わたしの本だぞ」という自慢そうなわたしの声が聞こえるようですね。電子書籍なら、比較的簡単に著者になることができます。わたしのように「本を出したい」という夢をお持ちの方がありましたら、ぜひ電子書籍でその夢を叶えてください。本を出す、著者になる喜び、あなたにも味わっていただきたいです。