事業承継に直面する小さな会社

この記事は、「強み経営シリーズ」第二弾『小さな会社の経営計画』として出版することを前提に書いています。この経緯については

次の著作の執筆を開始します
書籍を執筆する前に決めておくべきこと

をお読みください。

事業承継に直面する小さな会社

前節では小さな会社が大きな構造変化に直面しており、これまでの経営をそのまま続けることが難しい状況を確認しました。構造変化というのは、外部環境の変化ですが、小さな会社の内部資源にも大きな課題があります。それは、経営者の高齢化です。小規模企業白書でも「加えて、小規模事業者が抱える問題として、経営者の高齢化が進んでおり、後継者不足等が経営の低迷や廃業に直結している」と説明しています。

具体的に、どの程度高齢化が進んでいるのでしょうか? 小さな会社の経営者の年齢割合は白書によると、80歳代3%、70歳代13%、60歳代32%となっています。経営者の半分近くが60歳代以上です。一方、経営者が引退する年齢は2010年には70.5歳と70歳代となっています。今後小さな会社の半数近くが事業承継に直面することとなります。

本題と外れますが、わたしは弁護士などの専門家と一緒に『経営者必読! 事業承継の全体像を一気読み』という本を書きました。小さな会社の経営者の方に事業承継の全体像を手短につかんでいただける内容となっています。事業承継を意識されている方は、ぜひご一読ください。

経営者必読! 事業承継の全体像を一気読み~ 多様な専門家がポイントを網羅的に解説!