本書を読む3つのメリット

この記事は、「強み経営シリーズ」第二弾『小さな会社の経営計画』として出版することを前提に書いています。この経緯については

次の著作の執筆を開始します
書籍を執筆する前に決めておくべきこと

をお読みください。

本書を読む3つのメリット

その理由をご説明しましょう。本書をお読みいただくことで、あなたは3つのメリットを得ることができます。

ひとつ目は、本書を読み、実際に経営計画を作成することで、「経営計画をつくるメリット」で示したような結果を得ることができます。読み直してご確認ください。ここでは、「経営計画書作成セミナー」の受講生の声を紹介します。

  • 計画書作成に関して、やはり会社のビジョン、理念、ミッションが必要で、それに基づき、現在の状況、これからの展開が必要不可欠なのがすごく良くわかった。
  • 現在の自分の状況を整理して考えることができた。
  • 強みを集中的に取り組めて良かった。商売と地域の活動等とが全てつながるなあとしみじみ思った。経営計画書は、本当に大事だと実感した。
  • 自社の強みを「なぜ?」と掘り下げていくことで、本当の強みが見えてくることがわかった。
  • 文書にすることに意味があると感じた。
  • 「経営計画書とは何か」を理解できた。頭で考えていても忘れるので、文書として残すことが大切である。
  • 自分は余り何も考えず目の前の仕事をこなしているだけだということがよく分かった。
  • 「強みとは?」という所が自分自身とてもわかりづらかったが、少しモヤモヤが少なくなったと思う。自分の想いと事業の継続を上手くすり合わせていけたら良いと思った。

これらをまとめると、本書を読んで経営計画を作成することで、「自社の現状や日頃ばくぜんと考えていることを整理でき、自社の強みを見いだすことができる。文書化することで目標達成のためにやるべきことが明確になる」というメリットを得ることができます。これがひとつ目のメリットです。

ふたつ目は、「相談相手が見つかる」というメリットです。前節で小さな会社の経営者の悩みや不安について考えてみました。悩みや不安の原因はさまざまですが、相談する相手がいないので、それらを解決できないということが考えられます。頭の中でばくぜんと「悩みや不安」を抱えていても、解決するのは難しいです。

しかし経営計画を作成する過程で、それらの悩みや不安を「自社の課題」という形で文書に表せば、その悩みや不安を客観視できます。これだけでも不安や悩みがかなり小さくなるはずです。後でご説明しますが、全国どこにもある商工会や商工会議所は無料で経営相談にのってくれます。そこで、本書で経営計画を作成して、それを持って相談に行かれることをお薦めします。書かれたものがある方が、より具体的なアドバイスを受けやすいでしょう。きっと気が合う相談員が見つかるでしょう。

あるいは、わたしにご相談いただいてもかまいません。本書を読み、経営計画を作成することで、相談相手が見つかります。これがふたつ目のメリットです。

三つ目のメリットは、「小規模事業者持続化補助金」に採択されやすくなることです。本書では、「小規模事業者持続化補助金」の経営計画の作成方法をご説明します。『採択される補助金申請書の書き方』でお伝えしたポイントを経営計画の作成を通して、さらに具体的に説明しています。『採択される補助金申請書の書き方』と合わせて本書をお読みいただくことで、採択される申請書をあなたが書くことができるようになります。

補助金を獲得するために、補助金コンサルタントに頼る方がいらっしゃいますが、これでは、いつまでも自立できません。自分で書いた申請書で補助金を獲得できたら、大きな自信につながります。商工会や商工会議所からアドバイスを受けるにせよ、経営計画「案」くらいは自分で書けるようになりましょう。補助金を有効に活用し、会社の強みを伸ばすためにも、経営計画を自分で作成できるスキルが不可欠です。本書を読むことで、このスキルを得られます。

以上、本書を読むことで得られる3つのメリットをご説明しました。第二章では、経営計画を作成する場合に活用できるツールについてご説明します。

この記事の内容は、『自分で書ける「小規模事業者持続化補助金」の「経営計画」(強み経営シリーズ2): 小さな会社の経営計画』として、12月20日に出版しました。

自分で書ける「小規模事業者持続化補助金」の「経営計画」(強み経営シリーズ2): 小さな会社の経営計画