このブログでも補助金や助成金について、いろいろ書いています。補助金と助成金、名前は違いますが、「補助金や助成金で受け取ったお金はもらいっぱなしで、返す必要が(原則)ない」という点は同じです。
では、補助金と助成金、何が違うのか。あるサイトでは、次のように説明してありました。
助成金は要件等が合えば受給できる可能性が高いことに対し、補助金は予算の関係上、採択数が確定していることから申請しても必ず受給できるわけではない。提出された申請書の内容を厳密に点数化し、点数の高い申請内容(企業)から採択されるということから、よく入学試験に例えられる。
さらに助成金は長期に渡りその申請期間が設けられていることに対し、補助金はその多くの申請期間(公募期間)が一ヶ月程度である。このため補助金申請には事前の情報収集と申請書作成のための準備が必要である。(出所:補助金・助成金の傾向と対策)
かなり明快に説明してあり、「なるほどなあ」と思うのですが、私が担当している「おおさか地域創造ファンド地域支援事業助成金」を引き合いに出してみると、ずれているところもあります。
ちなみにこの助成金と今注目を集めているものづくり補助金とを対比してみましょう。
[table “10” not found /]政策目的が異なるので、当然制度設計(特に助成対象事業や助成対象経費に特徴が表れています)が異なっています。
しかし、「おおさか地域創造ファンド地域支援事業助成金」は、「助成金は要件等が合えば受給できる可能性が高い」わけではなく、補助金同様に「予算の関係上、採択数が確定していることから申請しても必ず受給できるわけではない」ですし、 「提出された申請書の内容を厳密に点数化し、点数の高い申請内容(企業)から採択され」ます。
また、「助成金は長期に渡りその申請期間が設けられている」わけではなく、補助金と同じように、「申請期間(公募期間)が一ヶ月程度」です。
ということで、おおさか地域創造ファンド地域支援事業助成金に関して言えば、「助成金=補助金」ですね。
ちなみにおおさか地域創造ファンド地域支援事業助成金は、応募出来る方が大阪府内の中小企業者・創業予定者に限定されますが、最長3年(厳密には3年度)にわたり継続的に助成金を受けれたり、販路開拓費が助成対象経費であったりと、設備投資(試作用は対象になります)と人件費が対象外という点を別にすれば、新事業の立ち上げ支援としては、他に類のない程手厚い支援が受けられます。
お薦めです。
尚、補助金の活用については、ちいさな企業の補助金活用法シリーズに書いています。ものづくり補助金の申請にも役立つ内容ですので、お読みください。