「良い会社にする5つの方法」の続きです。
?良い会社にする5つの方法(その1) → 公募助成金を活用する
2.認定を受ける
今、国の中小企業政策が見直されようとしていますが、基本スタンスは「がんばる中小企業を応援する」ということに今後も変わりないと思います。
では、がんばる中小企業とは何でしょうか。それは、「新たなことにチャレンジする企業」です。
松下幸之助さんは、「日々新たに」ということをおっしゃっていたようですが、同じことを繰り返していては、企業は衰退していきます。何かしらの工夫や改善の積み重ねが必要ですし、時には、誰もやっていないことへの挑戦も必要です。「日々新たに」ですね。
余談ですが、仕事の関係で良くお目にかかる、旧松下電工のご出身の方が、ある時、「移動経路を意識的に替えている」とおっしゃいました。電工さんは、松下幸之助さんの教えを忠実に継承していると聞いたことがあります。
「日々新たに」の精神が、こうして引き継がれているのかな、と妙に感心したものです。(全然関係ない動機でそうされているのかも知れませんが)
「新たなことにチャレンジする」とは、「イノベーション」というと大げさですが、国の言葉でいうと「経営革新」に取り組むということになります。つまり、「経営革新」に取り組んでいる企業を、「がんばる中小企業」と国は捉えています。
一方で、
- お客が減ったから、誰か紹介して。
- 自治体がイベントをやってお客を連れて来て。
- 宣伝したいから、広告費ちょうだい。
- 売上が落ちたので、保障して欲しい。
- 赤字でもお金を貸して欲しい。
- ・・・・・
というような要望も強いです。ただ、こういった声に、一律に応えるのは難しい。
そこで「新しいことにチャレンジする企業=がんばっている中小企業」を応援します、となっています。
「新しいことにチャレンジする」とは、新技術や新製品開発、新サービスの開発に限定されません。
お客様の満足度を高めるために他社がやっていないような工夫をすることや、原価率を下げるために加工方法に工夫すること、社員のやる気を高めるために人材マネジメントを工夫することなど、「新しいこと」のネタは社長のアイデア次第です。
しかし、実際問題として、「新しいことにチャレンジする」ことは、容易ではありません。
お金もかかるし、時間もかかる。しかも、その企業にとって「新しさ」の度合いが強ければ強いほど、リターンも大きいがリスクも大きくなります。
思いつきで、行き当たりばったりに取り組むのは危険ですし、うまくいく可能性も低いでしょう。
そこで、「新しいことに取り組む計画」を作成したらどうでしょうか。しかも、あなたが作成した計画が一定の要件を満たせば、都道府県の知事から「経営革新計画の承認」を受けることができます。
すると、「経営革新計画承認企業」になります。これで、あなたの会社も「ばんばる中小企業」の仲間入り。
名刺やホームページなどでPRすると共に、「新たな取り組み」により、新しい展開を行うことで、良い会社にしていくことができます。
「新しいことに取り組む」ことを決めたら、それを経営革新計画に落とし込み、知事の認定を受けましょう。