必勝!「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書作成法⑤

補助金申請書をどのよう書いたら採択されるのかについては、わたしの『採択される補助金申請書の書き方: 小さな会社の補助金活用法』をご参照ください。この本では、「採択されるには、「社長の思いや自社の課題」というテーマを公募要領に合わせて加工する必要があります。そして、加工する時には、2つのことを意識しなければいけません。それは、審査基準を踏まえることと、隠れた「問い」を意識するということです。」と書いています。

これを踏まえて「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書の作り方について考えています。審査項目の「1.適格性」については、必勝!「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書作成法①でご説明しました。また「2.技術面」の革新性について、必勝!「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書作成法②で「革新的サービス」と「ものづくり技術」について、必勝!「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書作成法③で「高度生産性向上型」という類型について確認しました。また、「目標に対する達成度の考え方」という審査項目については、必勝!「ものづくり・商業・サービス新展開支援補助金」申請書作成法④で説明しました。審査項目の続きを確認していきましょう。

審査項目の確認

(2)技術面(続き)

③ 課題の解決方法が明確かつ妥当であり、優位性が見込まれるか。
④ 補助事業実施のための体制及び技術的能力が備わっているか。(【公募要領】)

③の「優位性」については、具体的な留意事項があります。それが、隠れた「問い」を意識するということです。審査項目には「優位性」としか明示されていませんが、公募要領の「4.補助対象要件」の「どのように他社と差別化し競争力を強化するかを明記した事業計画」という文言を強く意識する必要があります。

「他社と差別化」できることを示すには、他社の状況を詳細に記述する必要があります。3C分析は必須ですね。これに関連して、公募要領の「8.応募件数等」に次のような記述もあります。

⑤ 本事業では「他社と差別化し競争力を強化」する事業計画を支援対象としておりますので、複数の中小企業・小規模事業者から同一内容の申請があった場合、「他社との差別化」には当たらず、採択しない場合があります。他社の事業計画をコピーしたり、他社にコピーされないようご注意ください。(【公募要領】)

「設備を購入したら補助金がもらえる。事業計画書はこちらで作成するので手間をかけない」というような営業担当者のセールストークには要注意ですね。自社の課題を明確し、その課題解決に直接寄与する設備投資を行いましょう。

④についても以下に留意してください。補助対象経費として、技術導入費、外注加工費(小規模・試作開発のみ)、委託費(小規模・試作開発のみ)、知的財産権等関連経費(小規模・試作開発のみ)、専門家経費を計上する場合には、「補助事業実施のための体制」にも明示して、その必要性を明確にしておきましょう。

補助金を有効活用するため

以下の記事もご参照ください。

やるべきコトが明確ですか? → 採択される補助金申請書の書き方①

公募要領を確認しましたか? → 採択される補助金申請書の書き方②

やりたいことを補助金にマッチさせる → 採択される補助金申請書の書き方③

3C分析はやりましょう → 採択される補助金申請書の書き方④

何度応募しても落とされる場合の対処法 → 採択される補助金申請書の書き方⑤

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